原作 武論尊
連載・掲載誌 週刊少年ジャンプ
掲載期間 1983年31号~1988年35号
テレビアニメ放送期間 1984年10月11日~1987年3月5日
テレビアニメ放送時間 木曜日 19時00分~19時30分
放送局 フジテレビ系列
話数 全109話
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[csshop service=”rakuten” keyword=”北斗の拳” sort=”-sales” pagesize=”1″ mode=”embed”] ●概要 (説明はWikipediaより)
原作:武論尊、作画:原哲夫による日本の漫画作品。
核戦争によって文明と人々の秩序が失われ、水と食料といった残された資源をめぐって争いが繰り返されるという最終戦争後の199X年が舞台。
暴力が支配する弱肉強食の世界に現れた、伝説の暗殺拳”北斗神拳”の伝承者・ケンシロウの生き様を描くハードボイルドアクションである。
『週刊少年ジャンプ』(集英社)1983年41号から1988年35号に連載。
1980年代の『週刊少年ジャンプ』を代表する作品の一つであり、漫画家・原哲夫と漫画原作者・武論尊の最大のヒット作にして代表作である。
単行本は1984年から1989年にかけてジャンプ・コミックス全27巻が発売されたほか、愛蔵版、文庫版(それぞれ全15巻)が刊行されている。
2004年には徳間書店からコンビニコミック形式で全12巻が出版されたほか、2006年には小学館より完全版全14巻が刊行された。
付録としてフィギュアをつけた編集版全24巻も発売されている。
累計発行部数は6000万部、全世界では1億部。
宿命的な物語の他に、主人公の使う北斗神拳により人間の頭や胴体が破裂する描写、「ひでぶ」「あべし」「たわば」などといった断末魔の悲鳴、ケンシロウが相手に対して「お前はもう死んでいる」と死を告げる台詞や、「秘孔を突く」といった表現などが人気を博し一大ブームを巻き起こした。
アニメ版特有の名物として千葉繁による次回予告のナレーションが知られている。
殊に区切りとなる回の予告でのテンションは特筆物で、回が進むにつれてナレーションの読み上げるテンションが段々と上がっていった。
あらすじ (説明はWikipediaより)
西暦199X年、地球は核の炎に包まれた。
だが、人類は死に絶えてはいなかった。
暴力が支配する核戦争後の世紀末に現われた謎の男ケンシロウ。
彼は脅威的な拳法で悪人を瞬く間に倒してゆく。
実はケンシロウこそ一子相伝の暗殺拳・北斗神拳の継承者だった。
北斗神拳の兄弟子そして対立流派・南斗聖拳の使い手たちとも拳を交えながら、彼は無法の街を突き進む・・・
登場人物 声優 (説明はWikipediaより)
ケンシロウ 声 – 神谷明
一子相伝の暗殺拳「北斗神拳」の第64代伝承者。
ラオウ、トキ、ジャギの義弟であり、ヒョウの実弟。
北斗神拳創始者であるシュケンに列なる子孫。
出生地は「修羅の国」(中国)。
赤ん坊の頃「日本」へと移された。
かつて恋人のユリアを南斗聖拳(南斗孤鷲拳)の使い手シンに奪われ、胸に北斗七星を模った7つの傷を負わされた。
その経緯からシンを宿敵として追う。
その途中、元来生き方が不器用だったせいか行き倒れるが、コソ泥だったバットや、リンたちと出会うことで世間や人々とのふれ合いに深く関わるようになる。
バットたちを連れて、再びKINGと名乗るシンを追う旅に出る。
シンに敗れて以後は執念深さと冷徹さを身につけ、悪党に対しては非情に徹することができるようになり、いつしか非情でなければ身につけられない「闘気」を纏うまでに成長する。
筋肉の隆起で服が破けるほどの激しい怒りを露わにすることも度々。
弱者や子供達には愛を注ぐ優しい性格だが同情の余地の無い悪党に対しては残忍と言っていいほど、いたぶってから惨殺している。
流行語にもなった台詞に「お前はもう死んでいる」があるが、アニメでは多用されたこの台詞は、原作ではカサンドラにてカシムに対しての1回のみの使用である。
アニメにおいては担当声優である神谷明の「終わった!!」を、『燃えよドラゴン』のブルース・リーの叫び声「ホワタァー!」のように言うアドリブがメジャーである。
バット 声 – 鈴木三枝 / 鈴木みえ
元々は、ささやかな水場を守って暮らす老婆(トヨ)に養子として育てられていた。
自ら口減らしのために出奔し、同じ牢獄に囚われたことからケンシロウと知り合い、紆余曲折を経て彼を兄と慕っていく。
またリンにも出会い、行動を共にしていくうちに密かに思慕する。
少年期は歳の割に世間擦れした印象で、調子に乗りやすい面が描かれることも多かった。
無償で人助けをするケンシロウに当初疑問を感じていたが、相次ぐ人々の死やケンシロウとリンの優しさにより心情が変化していき、微力ながらケンシロウの力になりたいと思うようになる。
慌て者で早とちりも多いが、ケンシロウを実の兄のように慕い、またケンシロウもひねくれた態度の裏に隠した心根の優しさを察し、彼を弟のように思っている。
リン 声 – 鈴木富子
ケンシロウの初登場時に立ち寄った村に引き取られた少女。
目の前で両親を殺されたショックで失声症となり厄介者扱いされていたが、ケンシロウとの出会いによって回復。
その後、村を助けてくれたケンシロウを慕い、バットとともに行動を共にする。
いくども危険な目に遭うが、幼いながらも気丈かつ優しい。
自分の辛さを表面には出さない、悪に服従するくらいなら死を選ぶなど、少女時代から気丈な性格である。
登場時から子供とは思えない芯の強さを備え、核戦争後の食糧難事情も理解しており、遠慮できない子供時代のバットと違い我慢強さもあった。
一方で、自分より他人を心配する思いやりを持つ。
ラオウ 声 – 内海賢二
世紀末覇者拳王を名乗り、拳王軍を率いて、荒廃した世界を恐怖と暴力で制圧した暴君。
一人称は基本的に「俺」だが、「わたし」「わし」になる場面もある。
北斗神拳四兄弟の長兄にしてトキ、サヤカの実兄、ジャギ、ケンシロウの義兄であり、カイオウの実弟。
忘れ形見に、リュウがいる。
愛馬は黒王号。
戦いの際は、相手が雑魚ならば何人だろうと黒王の上からまとめて吹き飛ばす。
また、レイやヒューイ、シュレン、かなりの実力を持った者ですら黒王の上からは降りずにそのまま相手をする。
自分が認めた強者が相手の時のみ黒王から降りる。
カサンドラで数多の他流派拳法の伝承者・達人達より数々の奥義を奪っている。
幼少期に両親を失い、その理不尽な経験から己の意に沿わないものは力をもってねじ伏せる、という思考を持つようになった。
「ラオウとトキの二人の内、養子に迎えるのはどちらか一人」とリュウケンに崖から突き落とされるが、気絶したトキを抱えて片手で崖をよじ登ってみせたエピソードなどは彼の気質をよく表している。
トキ 声 – 土師孝也
カイオウ、ラオウの実弟。
ジャギ、ケンシロウの義兄、サヤカの実兄。
北斗神拳史上最も華麗な技の使い手であり、空中戦でその真髄を存分に発揮する。
ラオウやケンシロウはもちろん、ジャギですらその才覚、技量を認めていたほどで、伝承者に一番ふさわしい人物であった。
しかし核戦争の際、多くの子供達やケンシロウとユリアをシェルターに入れるため、自ら犠牲となって死の灰をあびて被曝し、それによる病によって継承者争いから脱落する。
以降「死ぬまでにどれだけの人を救うことができるか、それが自分の生きた証」であると考え、医師として生きる決意をする。
「奇跡の村」などで北斗神拳の原理を応用した医療行為を行って多くの民衆を救った。
だが、ラオウの命により監獄都市カサンドラに自ら収監され、自身の偽物アミバを倒したケンシロウとの再会を待った。
その後レイと共にケンシロウと同行、ラオウの暴虐を実際に目の当たりにし、その野望を阻止する為に立ち上がる。
物語中、屈指の人格者。
核戦争後の混乱の時代には不釣合いなほどに、我欲や野望とは無縁の、伝統や戒律を遵守する性格の持ち主。
常に自分と周囲を知り、善悪を分かつ。
北斗神拳の修行の際も伝承者の座に固執することなく、ライバルでもある義弟のケンシロウを助けたり、あくまで兄ラオウを目指すとリュウケンに語ったりしたこともある。
このラオウを目指す姿は、彼の抱いた唯一の秘めた野心とも言える。
カサンドラから救出後、再び闘いの場に引き出されると、一人の拳法家としてあくまで自分が目指したラオウとの闘いに余命を燃やす。
トキが持つ北斗神拳の特性は、ラオウやケンシロウの拳質が闘気を前面に押し出す「剛の拳」なのに対し、静水の如く拳を受け流して隙を突く「柔の拳」にある。
ラオウは、トキの「柔の拳」を恐れるあまりに、部下に対しトキとケンシロウの合流を阻止するように厳命していたほどで、そのためにトキをカサンドラに幽閉した。
しかしトキは、病の故に追うのではなく待つべきだと確信し、「奇跡の村」が襲撃された際にあえてカサンドラにケンシロウと合流することを図って、囚われの身になっていたのである。
ジャギ 声 – 戸谷公次
ケンシロウの義兄。
ラオウ、トキの義弟。
リュウケンの養子。
かつては北斗神拳伝承者候補として、義兄弟らと共にリュウケンの元で修行に励んでいた。
修行時代から、劇中における台詞でもある「兄より優れた弟など存在しない」という思い込みから、ケンシロウを自分より下と見て嫌っており、稽古の際に卑怯な手を使って痛めつけることも多かった。
実際はケンシロウの実力は既に彼を上回っており、兄のプライドのためにあえて実力差を明示していなかっただけなのだが、リュウケンにその差を指摘されることがあってもジャギはそれを認めようとしなかった。
なお、修行時代から既に部下(手下)を従えていた。
北斗神拳の正統伝承者にケンシロウが選ばれた際、己の拳を封じられることへの恐怖と同時に、前述の「兄より優れた弟など存在しない」という信条から受け入れず、兄であるラオウとトキに「伝承者がケンシロウで良いのか」と問うなど、師匠の決定に一切納得しなかった。
その後ケンシロウの元へ行き「親父に謝って伝承者を辞退してこい」と迫るが、脅迫じみた行動がケンシロウの怒りを買い殺されそうになる。
しかし非情に徹せなかった当時のケンシロウは止めを刺さなかったため、辛くも命を拾い、その場から逃げ出した。
その時にケンシロウに突かれた秘孔の効果により、頭部と顔面が骨格ごと激しく歪み毛髪も一部抜け落ちるなど惨い状態になったため、ボルトなどの金具やチューブで矯正し、ヘルメットを着用して顔を隠すようになった。
ケンシロウに傷を負わされたのは偶然だと思い込んだこと、そして傷自体への恨みと屈辱から、ケンシロウに対して激しい復讐心を抱くようになり、手始めとしてユリアに想いを寄せていたシンを唆し、ケンシロウと敵対させユリアの強奪を始めとする悪事を犯させる。
シンに雪辱したケンシロウが、各地の野盗や軍閥を倒し救世主と崇められているのを知ると、自ら胸に北斗七星を模した7個の傷を刻み、ヘルメットで素顔を隠していることを利用してケンシロウを騙り、「俺の名を言ってみろ」と繰り返し、民に暴虐を働いてケンシロウの評判を貶めておびき寄せようとした。
このために胸に7個の傷のある胸像まで作っている。
ケンシロウへの復讐心から、謀略や虐遇の果てに数多くの人々を苦しめ運命を弄び、ケンシロウの底知れぬ怒りの前に、容赦することなく倒される。
シン 声 – 古川登志夫
南斗六聖拳の一人で愛に全てを懸ける宿命を背負う「殉星」の男。
故リュウケンからの戒めを破って「北斗」と争い、北斗神拳を伝承した直後のケンシロウを一蹴した実力の持ち主。
ケンシロウの胸に刻まれた七つの傷は彼によるものである。
ケンシロウが許婚のユリアと共に旅立とうとする日に、ケンシロウに深手を負わせてユリアを連れ去り、彼女ひとりの愛を得んがために与えうる全てを与えようとした。
そのために凶悪非道の暴力組織「KING」を統率して関東一円を支配、自らも「KING」と名乗る。
略奪と殺戮の限りを尽くし、ユリアのためだけの街”サザンクロス”を築き上げたが、それでも彼女の心がケンシロウから離れないことを悟ると、復讐心と執念を身に着けたケンシロウとの再戦に敗れた後、自ら居城より身を投じ命を絶った。
レイ 声 – 塩沢兼人
南斗六聖拳「義星」の男。
人のために生き、命を懸ける宿命を背負う。
指や手刀による斬撃を主体とする南斗水鳥拳の使い手であり正統伝承者。
ケンシロウにとって、友でありながら「強敵」であった人物。
共に行動するようになってからは、ケンシロウの良きパートナーになった。
又、南斗六聖拳の中で唯一、部下や側近が登場しない拳士でもあった。
父母は、妹アイリの結婚式前(レイの留守中)に、ジャギによって惨殺されている。
師はロフウであるが、彼の奥方リンレイからも大いに教えを受けている。
彼の使う水鳥拳は、優美にして華麗、見るものを魅了し、そのためにユダから激しい妬みと逆恨みを買い、後にマミヤの運命を賭けて戦うことになる。
奥義には「飛翔白麗」「飛燕流舞」「朱雀展翔」 がある。
マミヤ達の村へも最初は用心棒として訪れ、ケンシロウ達ともそこで知り合った。
当初はかなり荒んだ表情で、リンには「あの目は人を助けるような目じゃない」、バットには「大悪党のツラ」とまで言われ、ケンシロウも「自分の利益以外では動かない男」との人物評を下していた。
しかし闘いの中、村人の前で弟・コウの死にも冷徹さを貫く姿勢を見せながらも、陰でその弟の死を嘆き涙するマミヤの姿に動かされ、やがて利害を超えてマミヤ達のために戦う姿勢を見せる。
更にはケンシロウ達の協力で妹アイリとの再会を果たし、以降、本来の「義星」であるべき輝きを取り戻していき、ケンシロウ達への無償の友情や愛のために奔走することになる。
ユダ 声 – 島田敏
南斗六聖拳「妖星」の男。
拳速に優れ、その衝撃波からの斬撃に長じる南斗紅鶴拳の伝承者。
その拳名の由来は返り血で身を紅く染める鶴の姿と言われる。
配下には副官のダガールと腹心であるコマクがいる。
自身の美と知略を誇るナルシストで、裏切りの宿命を背負う。
核戦争後、拳王ことラオウの台頭が始まると、配下の南斗二十三派を引き連れて彼の傘下へ走り、手を結んだ。
実質的には拳王上位の同盟関係であるが、ユダのこの行動が、後の南斗六聖拳分裂の引き金となった。
異常なまでの美への妄執から、修業時代よりレイの技の華麗さに対し激しい嫉妬心を抱いていた。
レイの義星を「ピエロの星」と蔑み、憎悪を込めて罵った。
しかし、追い詰められたレイの奥義に再び心を奪われて不覚を取り敗北。
その死を迎える時に、それら憎悪が愛情と羨望の裏返しであったことを告白し、レイの胸に抱かれて静かに息を引き取った。
サウザー 声 – 銀河万丈
南斗六聖拳「将星」の男。
己を最高権力者にせんとする野心に満ち、自ら神に無敵の肉体を与えられた「聖帝」と名乗り、覇権掌握のための領地拡大とその権力の証として、巨大なピラミッド型の建造物聖帝十字陵の建立を押し進める。
相手がどのような弱者であろうと、自身へ歯向かう者は容赦なく粛清する冷酷非情な思想の持ち主。
サウザーの覇権に異を唱え、抵抗勢力を組織して戦っていた「仁星」のシュウに対し、毒を混ぜた食料をわざと奪わせ、女子供も関係なく殺戮することを狙うなど残忍な性格であり、実際に食料を口にした子供が一人死亡している。
しかしケンシロウとの闘いの中、暴虐の限りを尽くす現在の姿の裏に隠された悲劇的な過去が明らかになる。
生来は純粋で愛情溢れる性格の人物であった。
「将星」は別名「帝王の星」と呼ばれる「独裁の星」。
一〇八派ある南斗聖拳の最高峰および南斗六聖拳の主星(「極星」)として君臨し、サウザーはその「将星」の男のみが継承する、北斗神拳と同様に一子相伝である南斗鳳凰拳の伝承者である。
南斗鳳凰拳は、類稀なる拳法の才能が求められる上、師匠越えの儀式(師匠と勝負し殺害しなければならない)まで存在する条件の厳しい拳法であるため、屈強な精神力も必要とされる。
しかしサウザーは純粋過ぎたがゆえに、敬愛する師を殺害したという事実を受け入れることが出来なかった。
悲しみからくる苦痛で心を歪めたサウザーは愛や情けを捨て去り、富と力を欲し弱者を蹂躙する暴君へと変貌していく。
シュウ 声 – 森功至
南斗六聖拳のひとつ「仁星」の男。
「烈脚空舞」「南斗烈脚斬陣」を始めとする、変幻自在の足技を主体とした南斗白鷺拳の伝承者。
手刀などによる斬撃、突きを特化させたものが多い南斗聖拳の中では異色の流派である。
かつては南斗聖拳最強と呼ばれるサウザーをして、「自分と対等に戦うことが出来る男」といわしめた実力者であり、「南斗十人組手」で少年時代のケンシロウに圧倒的な力の差を見せつけた。
その後、幾年かを経て「仁星」の宿命に従いケンシロウの前に再び姿を現す。
自ら「聖帝」と名乗り覇道の道を歩むサウザーに対し、平和を望み反帝軍を組織して対抗する。
「仁星」の宿星の元、己を犠牲にして民衆を救う。
理性的な性格の好人物で、物語中に登場する数少ない人格者の一人。
周囲の人々は彼への尊敬を込めて「シュウ様」と呼ぶ。
乱世に生きる子供たちに輝かしい未来が訪れることを願っており、その秘められた可能性を「光」と呼び強く信じている。
それを守るためならば、いかなる危険をも厭わない。
まだ少年時代のケンシロウが、北斗と南斗の他流試合(南斗十人組手)で戦っている際、その力量に気付き、自ら最後の10人目の相手としてケンシロウと戦い勝利したことがある。
この時に、「最後の相手があなたでよかった」と話したケンシロウの誰よりも光り輝く可能性を見出し、掟にしたがって処刑されるはずだった彼を、自身の両目を潰し、自らの光と引き換えに助命した。
そしてこの出来事がきっかけとなり、シュウの心の中で燻っていた「仁星」の宿命が目覚める。
その後、成長し北斗神拳伝承者となったケンシロウの力を自ら確かめるために、あえて闘いを挑むものの敗れ、和睦してサウザー打倒を託す。
ユリア 声 – 山本百合子
南斗六聖拳「南斗最後の将」。
「慈母星」を宿星に持つ女性であり南斗正統血統。
その「慈母」の光は、あまねく人々に降りそそがれ、「北斗」と一体となる事で天の平定をもたらすとされる。
ケンシロウの婚約者にして、ラオウ、トキ、シン、ジュウザら、北斗・南斗の多くの男たちを魅惑した。
トキから彼女の話を聞かされたマミヤは「知る男全てが心引かれる存在」と嫉妬にも似た感情を抱く。
幼少の頃より未来を予知する能力があり、しばしば“天の声”を聞いているが、自身の運命は予見できない。
癒し(ヒーリング)の力も持っており、修行時代に厳しい稽古で動けなくなったラオウも体感している他、TVアニメでは負傷したラオウの部下の傷の痛みを、掌を当てるだけで取り去っている。
南斗六星の一人であるが、南斗聖拳の使い手ではなく、代わって南斗五車星の戦士が、命を賭けて(南斗正統血統である)彼女を守護する。
天狼星のリュウガは実兄であり、五車星の雲のジュウザとは腹違いの異母兄の間柄に当たる(リュウガが長兄、ジュウザが次兄)。
南斗正統血統として、南斗の将となるべき定めに生まれたユリアは、幼少期、母の胎内に一切の感情と言葉を置き忘れた無口無表情な少女だった。
ある日、それを見かねた南斗の後見人によって、彼女は南斗と表裏一体である北斗の聖地へと連れて行かれる。
北斗錬気闘座でユリアは、まだリュウケンから北斗神拳の修行が許されていない幼いケンシロウと、そのケンシロウを「才がない」と見なし、禁を破って稽古をつけていたラオウと出会う。
ラオウから睨まれたユリアは、感応して手に持っていた鞠を落とし、それを拾ったケンシロウが優しい表情をして手渡した時、その顔に微笑を浮かべた。
この出来事によってユリアの感情が戻るが、その時リュウケンは、「北斗二人に南斗一人」という構図に、ケンシロウとラオウが将来、ユリアをめぐって戦うことになるのではと危惧する。
そしてそれは、シン等を含む形で現実のものになってしまう。
マミヤ 声 – 藤田淑子
ユリアに瓜二つの容貌を持つ、美しき女戦士。
後に南斗水鳥拳のレイが命懸けで愛した女性でもある。
二十歳の誕生日に妖星のユダに襲われ、目の前で両親を殺された上に囚われの身となる。
ユダは各地から美女を拉致しており、マミヤも左肩に消せない「UD(ユダ)」の焼印を押され、心身共に傷つけられた過去を持つ。
ユダの元から生還したマミヤは、女であることを捨てて村を守るための戦いに奔走する。
ボウガンや刃を仕込んだヨーヨー、さらに鋼製の娥媚刺(がびし)などさまざまな武器を用いて、戦士として活躍を続けた。
ケンシロウやレイと出会い、その行動目的を理解すると村を離れて旅路に同行するようになる。
また、ケンシロウに想いを寄せドレス姿を披露したことなどもあったが、ケンシロウが頑なにユリア一筋であったため片思いに終わる。
トキの救出後には「死兆星」が見えていることが判明し、彼女に戦いを宿命づけたユダが「死の運命」の鍵を握っていた。
それを知ったレイは、その余命を費やしてユダを倒し、マミヤの死兆星を消し去ることで彼女への愛を表現した。
マミヤはその死に涙を流して別れを惜しんでいる。
ヒューイ 声 – 曽我部和恭
南斗五車星の一星「風」の拳士。
シュレンの弟星。
原作初登場時はフドウがケンシロウ一行に接触するのを崖の上から見ており、「山が動いた。ならばこの風も動かねばならぬ」との言葉を発している。
機動性に富んだバイク部隊である「風の旅団」を率いてラオウ軍に挑み、初戦はラオウ軍を圧倒するも、一騎討ちを挑んだラオウに対しヒューイの拳は全く通じず、逆に一撃で葬られた。
シュレン 声 – 若本紀昭
南斗五車星の一星「炎」の拳士。
ヒューイの兄星。
その名の通り、燐を使用して火炎を使う戦法を用いた(相対する相手は斬られながら炎を纏って倒れる事になる)。
この戦法で、ラオウが放った屈強な衛兵二人を倒している。
南斗六聖拳・最後の将のため、そして、弟星・ヒューイの仇討ちとして、「朱の軍団」を率いてラオウに挑む。
火矢の攻撃でラオウの軍勢に打撃を与え、自らラオウと拳を交えるも返り討ちに遭い、最後は全身に炎を纏ってラオウに突撃するも一蹴され、そのまま燃え尽きた。
ヒューイが倒されたことで涙を流し、死に際しても、ラオウが「まさに炎の男よ」と言うほどの激情家だった。
フドウ 声 – 飯塚昭三
南斗五車星の一星「山」の拳士。
心優しき大男。
「若草色の軍団」を率いる。
かつては親を知らず人の命の重さも知らずに育ったが故に、人の命を虫ケラとしか思わず、修行時代のラオウも恐怖を覚えたという「鬼のフドウ」、「悪鬼のフドウ」と呼ばれた暴虐の徒であった。
しかし、幼い頃のユリアとの出会いで、彼女の持つ「慈母の星」の光に触れ、彼女が守った母犬から生まれた子犬を自らの手に乗せられたことで、手の上で息づく子犬の姿や息吹に命の重さを知る。
その後は武具を封印し、万民に愛される善人へと改心して五車星の一員となる。
また、多くの孤児たちを養子として引き取っている。
ジュウザ 声 – 安原義人
南斗五車星の一星「雲」の拳士。
ユリアの異母兄であり、『天の覇王』ではリュウガの異母弟でもある。
我流の拳と称する自由奔放の拳を駆使し、五車星最強の実力を持つ。
リュウケンをしてラオウ、トキと同等と評された天与の才の持ち主だったが、自分の愛する女が腹違いの妹であることにショックを受け、以後は世を儚む無頼の生を送る。
当初ラオウの野望を食い止めんとする南斗六聖拳・最後の将の使いに対し、「俺は食いたい時に食い、飲みたい時に飲む」と嘯き、ダルカが強奪した食料や女たちを自分が強奪したり、浴場に乱入し女を追いまわしたりする等、南斗五車星としての務めには全く係わろうとしなかった。
しかし南斗六聖拳・最後の将の素性を知り、死を賭してラオウに挑んだ。
原作中、ラオウにダメージらしいダメージを与えたのは、北斗神拳の使い手以外では彼がただ一人である。
リハク 声 – 青野武
南斗五車星の一星「海」の戦士。
「海の兵団」を率いる五車星の軍師。
ラオウをして「世が世なら万の大軍を縦横自在に率いていた」と評している。
トウという娘がおり、彼女もまた“南斗聖拳最後の将”であるユリアの従者として、献身的に仕える。
五車星のメンバーの中で最年長者であり、かつリーダー的存在。
軍師として、ヒューイ、シュレンの軍団とジュウザを順番にラオウの軍に差し向けて足止めし、その間にフドウをケンシロウの護衛役に付け、“南斗最後の将”のユリアの元へと案内しようとした。
しかし、ラオウとケンシロウの力量を見誤ったことから事態の混乱を招いた。
リュウガ 声 – 堀秀行
ラオウ率いる拳王軍の将軍として、その覇業に貢献した。
あまりのスピードゆえ、流血の間もなく傷口が冷気を感じるという「泰山天狼拳」を駆使する拳士。
宿星は、すべての神々にくみせず、天空で狼の眼のごとく強く輝く天駆ける孤高の星「天狼星」。
その真の使命は世が乱れる時、天帝の使者として北斗神拳伝承者の覚醒を促すことにあった。
ユリアの実兄で南斗正統血統なのだが、設定上、南斗聖拳は継承していない。
後に異母兄弟とされた雲のジュウザとも縁組上の血縁ということになる。
登場話数こそ少ないが、北斗の次兄トキの最期を飾り、ユリアの再登場を予感させ、ケンシロウとラオウを最終決戦に導くという、第1部中盤からクライマックスにかけての橋渡しとなったストーリー上の重要人物である。
アミバ 声 – 土師孝也
元南斗聖拳の修練者にして北斗神拳の非正統の使い手。
自身をどんな拳法でも誰よりも早く習得できる「天才」だと称する。
しかし、どこからも奥義を授けられることはなく、トキの評判を落すため、彼に変装して悪事を行っていた。
自分が天才であることを誇示する、その自信過剰な性格をうかがわせる台詞を多数発しており、最期まで自分を「天才」と信じて疑わなかった。
ナレーター 声 – 銀河万丈、千葉繁
【主題歌 (説明はWikipediaより)】 ●動画やMP3で紹介●
【オープニング(第1話~第82話)】
【曲名】 愛をとりもどせ!!
【作詞】 中村公晴
【作曲】 山下三智夫
【編曲】 山下三智夫、飛沢宏元
【歌】 クリスタルキング
【オープニング(第83話~第109話)】
【曲名】 SILENT SURVIVOR
【作詞】 うじきつよし
【作曲】 うじきつよし
【編曲】 うじきつよし
【歌】 KODOMO BAND
【エンディング(第1話~第82話)】
【曲名】 ユリア…永遠に
【作詞】 野元英俊、田中昌之
【作曲】 今給黎博美
【編曲】 今給黎博美、飛沢宏元
【歌】 クリスタルキング
【エンディング(第83話~第109話)】
【曲名】 DRY YOUR TEARS
【作詞】 KATZ&JICK、田中昌之
【作曲】 うじきつよし
【編曲】 うじきつよし
【歌】 KODOMO BAND
【挿入歌】
【曲名】 枯れた大地
【作詞】 三浦徳子
【作曲】 青木望
【編曲】 青木望
【歌】 神谷明
【挿入歌】
【曲名】 愛は魂(こころ)
【作詞】 三浦徳子
【作曲】 青木望
【編曲】 青木望
【歌】 山本百合子
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